オランダにもコロナウイルスが蔓延してから7ヶ月。

一度は収束に向かったものの、夏休み明けから感染者数が急増し、10月から自粛モードが再びやってまいりました。

オランダの感染率がヨーロッパで最悪となってしまった先週末。
ヨーロッパ内でもオランダへの渡航は避ける警告がでています。

9月28日にオランダ政府が発表した新たなコロナ対策措置から2週間が経ちます。

・全ての飲食店が22時閉店
・屋内外の許容人数の制限
・屋内の公共スペースでのマスク着用を推奨

これらの対策で十分なのか、そうではないのか、オランダ政府の議論が行われ、今後の対策を明日の火曜日に発表される予定です。
アムステルダム、ロッテルダム、ハーグの大都市での感染者数が急増していることから、大都市封鎖的な部分ロックダウンが始まるのではないだろうかと街中では噂が飛び交っています。

個人的にも外出を控えたいのでオランダのコロナ状況を振り返りながら更新したいと思います。




 

コロナパンデミック・4月5月のオランダ

インテリジェント・ロックダウン
3月15日から5月末日までオランダはインテリジェント・ロックダウンが施行されました。
直訳すると”聡明な封鎖”ですが、これは他国のロックダウンより規制が緩く外出可能の措置でした。

・買物と出勤は混雑を避けること。
・1.5mの距離を保つこと。
・買い物は一人で行うこと。
・自宅への来客は最大3名まで。
・あらゆる場所において人が集まることを禁止。
・屋外では3名以上が固まって行動することを禁止。
・家族に1名発熱症状があった場合、陽性判定されていなくても家族は全員自主隔離。
・飲食施設、美容施設、セラピー等の身体接触を伴うサービス・店舗は閉鎖。
・学校の休校。

外出禁止ではなく不要不急の外出を減らす方向性で、人々への圧力を軽減しストレスを緩和させる効果がありました。
厳しく規制するのではなく、自分で考えて行動して欲しいという想いは、自己責任意識の高いオランダの国民性に沿った法案かと思います。
早々に多くの企業は可能な限り在宅勤務に移行し、街中での人々の往来は激減しました。

外出を控えるようになると暇を持て余し、Netflixの加入者は軒並み増えたそうです。
また園芸店や手芸店が混雑するようになり、入場規制が課されるようになりました。

インテリジェント・ロックダウンが始まってから最初の1ヶ月は多くの人々が不要な外出を控えていました。
しかし4月になって春の日差しが訪れるとビーチや公園へと訪れる人が増え、週末明けの感染者数が増加する傾向が顕著になり、一部エリアの閉鎖対策が市長の判断で講じられました。

今年は春から初夏まで気候がよく、この時期は日照時間も長いため外出する人が急増。
外出自体は問題ないのですが、3名以上が集まることが禁止されているので警察に見つかると罰金です。
5月頃からは罰金者の件数が増えている話題がニュースで取り上げられました。



 

オランダ政府の経済支援
インテリジェント・ロックダウン開始から早々にオランダ政府は経済支援対策を発表しています。

事業支援(TOGS)
企業に€4000の支援。

雇用者支援(NOW)
雇用者の給与の最大90%を補償。
企業が支援を受け、雇用者へ給料として支払う。

個人事業主支援(TOZO)
単身者には月額€1050、所帯持には月額€1500を支援。
最大€10157の事業運転資本融資。
(オランダ在住の日本人フリーランサーはこれに該当しました。)

 

これらはパンデミックにより支援が必要な企業のみ受けられる対策です。
初期の救済パッケージは3〜5月末日までの期間の支援として発表されました。
6月以降はパッケージ2として、支援の延長が可能となっています。

これにより雇用者は実労がなくとも有給扱いとみなされ一定額の収入を得ることが可能となりました。
しかし当初、個人事業主支援(TOZO)は、移民も支援を受けられるのか発表がありませんでした。生活支援受給は居住許可の裁定に影響するため補助金を受けることができない状態でしたが、5月の時点にようやく移民局(IND)から公式に、TOZOの受給をしても、それを理由に居住許可が取り消されることがないと発表されました。



オランダのワーキングホリデー
オランダと日本のワーキングホリデーが開始されると昨年末から噂され、今年の4月からいよいよ始まる!って手前でパンデミックが到来しました。

オランダはEU圏内で英語も通じる国なので、人気のスポットになるんじゃなかろうかとの見解がありましたが、残念ながら延期となっています。
現在は申込み受付は封鎖されており、開始の目処は経っていません。

逆にパンデミック前に開始されていたら、ロックダウンによりワーホリ難民が出没していた可能性が高いのでギリギリセーフだったかもしれませんが、楽しみにしていた方には残念な結果です。




インテリジェント・ロックダウンの効果と終了
4月上旬のピーク時には日に1000人以上の新規感染者と200人/日を超える死者数の報告がありましたが、5月に入り新規感染者は500人/日を下回り死者数も100人/日以下と収束の兆しが見え始めました。
5月中旬にはルッテ首相よりインテリジェント・ロックダウン終了の発表があり、
6月1日の正午より文化施設及び飲食業施設の開店が許可され、教育機関も徐々に開校する旨が報告されました。
ソーシャル・ディスタンスのルールや可能な限り在宅勤務などの規制は残るものの、2ヶ月半に及ぶインテリジェント・ロックダウンが終了する発表には自由と開放感が戻ってくる吉報のように感じました。