週末のダム広場は「密」を通り越して「群れ」になっていました。
そんなオランダの新規感染者数は10月中旬から爆発的に増加しおります。
今のオランダで脅威となっているのは、新規感染者数よりも病院の入院患者数の急増です。
11月02日の集計(10月21日との比較)
新規感染者数:7761人(+2538)
入院患者数:1312人(+652)
ICU:240人(+80)
(NOS.nlより)
この2週間で倍以上の入院患者数となったため、オランダ政府は予定より4日ほど早めて会見を開き、追加の規制を発表しました。
11月6日より施行される規制
- フェイスマスクの着用
- コロナパスの拡張
- 在宅勤務(11月3日〜)
- ブースターショットの開始(12月〜)
フェイスマスクの着用
6月26日より撤廃されていたフェイスマスクの義務化が戻ってきました。
この4ヶ月半の間、オランダでは公共交通機関乗車時を除いてマスクをする必要がありませんでした。
義務でなくなると誰もしなくなったフェイスマスク。
以前はスーパーマーケットで山売りされていましたが、ここ最近は販売しているお店をさほど見かけないほど忘れ去られている存在でした。
再びスーパーマーケットや小売店、大学内などの公共の場でのマスク着用が必須になります。
お出かけの際はお忘れのないようにカバンに忍ばせておきましょう。
ワクチンパスポートの拡張
現在オランダではイベント参加やクラブ入店時、そして飲食店の店内席に着席するにはワクチンパスポートの表示が必要になっています。
今後は飲食店の屋外席、美術館、プール、ジムなどへの入館時にワクチンパスポートが必要になります。
その代わり、ワクチンパスポートを表示する施設ではマスクの着用は必須とはなっていません。
今後はワクチンパスポートかマスク着用かのいずれかが必要になってくるようです。
在宅勤務
パンデミック以降に始まった在宅勤務推奨。夏以来、仕事場がオフィスへと戻ってきたのにまたしても在宅勤務へと戻りそうです。
ブースターショット
12月より80歳以上の方を対象にワクチンの3回目の接種、ブースターショットがオランダでも始まります。
年明けの1月以降には60歳以上のブースターショットが予定されており、その後も希望者全員がブースターショットを受けれるようになるようです。
ワクチンを打ってから半年〜10ヶ月くらいで効果が半減されるとのレポートがあります。時間経過で効果が半減することから一部の国ではワクチンパスポートに期限を設ける話もあるようです。
ブースターショットをすることで再び免疫をつけれるようですが、接種後に発熱するのかなどの副反応はまだ分かりません。
1回目も2回目も撃沈したので既にガクブルな筆者ですが、順番がまわってきたら受けた方が良いのかなって思っています。
あとがき
7月に新規感染者数が1万人を超えた時は約1ヶ月で1/4まで激減しました。
今回の急増理由が10月に開催されたフェスが原因であれば、数週間以内で減少する兆しがある かもしれません。
ただ、現在のICU患者数は240人と7月の時より増加しており、このままだと12月までに500人超となる見込みだそうです。
昨年に比べると、感染者数に対しての病床数の割合は低くなっています。ワクチンによって重症化を防ぐ効果が発揮されています。
それでも病院の負荷は大きくなりはじめています。
今回の追加措置は「マスク着用が戻ってきた」がメインでしたが、取り急ぎの緊急措置のような印象の発表でした。
マスクで感染を防ぐとともに、マスクをすることで「コロナは終わっていないよ」という再確認・再認識のための措置のようにも思えます。
そして今後1週間で事態が改善されなければより厳しい規制が追加されます。
次回のオランダ政府の会見は11月12日の予定。
1週間で状況が劇的に良くなる気がしないので、次の会見がメインの追加規制の発表になる予感がしています。

ロックダウンだけは嫌だよぉ…