金曜日の夜にルッテ首相の会見が開かれ、オランダのコロナに関する規制のほとんどが6月26日より解除される発表がありました。
主となる規制緩和は
- マスク着用義務の撤廃
- 営業時間の規制の撤廃
- 自宅によべる客人の人数制限の撤廃
- オフィスでの勤務時間制限の緩和
となります。
引き続き残ったルールは
- 公共交通機関内及び、駅やプラットホーム、空港内でのマスク着用
- 1.5mのソーシャルディスタンス
- 1.5mのソーシャルディスタンスが確保できない場合でのマスク着用等
- 小売店や美術館での人数制限(1人/5㎡)
くらいになります。
ソーシャルディスタンスの例外も認められ、イベント開催も許可されました。
ただしイベント参加には検査証明やワクチン摂取証明などが必要となります。その代わりとして1.5mのソーシャルディスタンスとマスク着用義務が不要になります。
*不特定多数の方が参加できる運河パレード(ゲイパレード)などは今夏は開催されません。
オランダからEU内への海外旅行はワクチンパスポートや陰性証明があれば訪れることができるようになっています。海外旅行やイベント参加に必要な検査は7月、8月の間はオランダでは無料で受けることができるようです。(ワクチン接種前で検査証明が必要な方に限ります)
EU内への海外旅行であっても、帰国後はコロナテストを受けるようにとの要請がオランダ政府よりでています。強制ではありませんが、自分や家族、友人のためにも帰国後は検査を受けるようにしましょう。
現在の感染者数
先日、約9か月ぶりに1日の新規感染者数が1000件未満となりました。
6月18日の時点で新規感染者数は918人/日、新規入院者数は19人/日、ICU患者は218人となっています。
今年の年末年始に比べたら激減していますが、去年の同時期に比べたら新規感染者数は倍以上の人数です。
にも関わらず規制が大々的に緩和されたのはワクチン接種率?だと思われます。
現在のワクチン摂取率
1週間で約150万回のワクチンが投与されており、6月13日の統計ではワクチン接種者数は800万人にを超えました。そのうちの半数以上の約450万人は2回目の摂取を終えています。
オランダの人口が約1700万人なので、接種者数が約50%(2回摂取済みが約25%)となっています。
あと1ヶ月くらで、全ての希望者に1回目の注射はうち終わる予定となっております。
緩和は時期早々??
イギリスでは変異種(デルタ株)の感染者数が急増していることから、予定されていた緩和が1月ほど延長さたそうです。
オランダでは感染リスクが高い国からの入国者には隔離を義務付け対策をとっていますが油断はできません。
来週から始まる緩和。そしてEuro2020の真っ只中で盛り上がるオランダ。
オランダ国王でさえサッカー観戦に興奮してソーシャルディスタンスを無視しているとニュースになるほど浮足立ってる中で「大丈夫なのかな?」と心配にもなります。
ワクチンによる集団免疫の守備
vs
変異種の猛攻
今年の夏はこちらも熱戦になりそうです。
ルッテ首相も仰っていた?ようですが、まだ完全に安全なわけではありません。マスク義務がなくなっても不安であればマスクをした方が良いと思いますし、手洗いやアルコール除菌もマメにおこないたいです。
自分の身は自分で守る、自己責任型のオランダスタイルを通したいと思います。
緩和によって感染が広まるようであれば、場合によっては再ロックダウンもあるのかなぁ…とも感じますが、不安なことばかり考えていても仕方がないです。
政府や専門家が大丈夫って判断した結果の緩和なので、信じて夏をしっかり楽しみたいと思います。
オランダ観光は気をつけながら楽しんでください
現在、日本からオランダへの入国には検査証明が不要となっているので、夏休みを利用して観光でオランダへと訪れる方もいらっしゃるかと思います。
オランダではマスクを着用している方を街中で見かけることがほとんどありませんので、一見コロナの存在しない世界のように映ると思います。
ですが感染者がゼロではありません。人口比率的には日本より感染者数が高いと思われます。
オランダ観光をするときは、密を避け、食事前には手を除菌するなどの最低限の注意をはらいながらバケーションをお過ごしください。