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【ダッチデザイン】MVRDV設計の集合住宅WoZoCo housing 通称オクラホマ

オランダのデザイン
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MVRDVは1993年に設立されたオランダの建築家集団で、ロッテルダムを拠点に活動しています。

MVRDVが手がけた建物は数多く、世界42カ国にMVRDVの建築物があり、さらに111個もの受賞歴があります。

 

 

MVRDVが一躍有名となったのは1997年に建てられた

WoZoCo housing in Amsterdam、通称オクラホマ

 

オクラホマはアムステルダムに建てられた高齢者向けの集合住宅で、住戸総数は100戸です。

初期の計画案では、ここの敷地面積で集合住宅を計画すると87戸が最大となってしまい、クライアントの要望住戸数(100戸)には届きませんでした。

そこで足りない13戸を飛び出した形でくっつけちゃえば良いんじゃない的な、冗談半分で出た案が採用された集合住宅です。

 

<コンセプチュアル模型>

13戸をくっつけちゃう案がクライアントに採用された物だから、逆にそこから構造計算や予算のやりくりに3週間もの時間がかかったそうです。

87戸の初期案は遮音性能を確保するために住戸と住戸の間にある壁(界壁)は構造上必要な厚さよりも8 cm厚くなっていました。
わざと8 cm厚くしたことが幸いし、片持ち梁部分の荷重にも十分な強度を確保することができ、結果として一石二鳥的な構造となったらしいです。

この一石二鳥の案が、スマートでコスト削減に優れた設計となり、当時アムステルダムで最も低い建設費で実現した社会住宅プロジェクトとなりました。

 

 

 

 

 

飛び出したユニットがあるのは北面で、建物の南面はフラットです。

ですが窓の位置やバルコニーのサイズ、手すりの色や素材が住戸ごとに異なっています。

 

 

<構造3D>

<イメージ3D>

最大で11mほど飛び出た片持ち梁構造。飛び出ている部分は2層になっています。
北面に位置する住戸ですが、窓がたくさんあるので十分な採光が室内に採り入れることができます。

テラス部分も浮いているので、高所恐怖症の方には辛いかもしれません。

 

今では世界的に有名なMVRDVの若かりし頃の名作です。

多くの観光客が訪れる建築名所となっています。

 

Wozoco housing in Amsterdam
用途:高齢者向け集合住宅
竣工:1997年
面積:7,500 m2(100戸)
費用:€ 4.5 million
所在地:Reimerswaalstraat 1, 1069 AE Amsterdam

 

 

 

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