☆ 広告掲載募集 ☆ 詳しくはコチラから ☆
PR

【オランダ】拷問器具のオンパレード・デンハーグの監獄博物館

オランダの芸術
ⓘ記事内に広告が含まれています

 

デン・ハーグにある監獄博物館(Museum de Gevangenpoort)はビネンホフの正門として13世紀に建設されましたが、15世紀から19世紀までは監獄として使われ罪の重い犯罪者が収容されていました。

 

この監獄博物館はガイド付きツアー(オランダ語)に参加しなければ見学する事ができない博物館です。

ツアーは毎時45分から始まって、所要時間30〜45分くらいになります。

ガイド案内は完全オランダ語ツアーでしたが、ガイドさんは英語も喋れ、またオランダ人以外のお客もチラホラいるので、所々を英語で補足説明してくれます。また英語で質問も可能です。

 

ツアー出発前に日本語のガイドブックをもらう事ができます。ガイドさんはとても親切で、オランダ語は分からないと伝えたらツアー前にガイドブックの館内案内図のところに見学する順番を書いてくれました。

 

建物内は薄暗く幾つかの部屋に分かれており、順々に巡りガイドさんが説明してくれます。

 

 

監獄博物館の見どころ

留置所

判決が決まるまでいなければならない留置所は、6畳くらいの狭い部屋に15人が収容されることもあったそうです。

狭すぎて写真もうまく撮れませんでした。(館内撮影可)

部屋の中に剥き出しのトイレもあり、衛生環境は最悪だった様子が伺えます。

壁には名前や手紙らしき文字が掘られた跡などが生々しく残っていました。

 

 

伯爵の監房

伯爵や市長、弁護士が罪人として収容される事も多かったようです。

お金持ちの囚人には独房が与えられ、房内には暖炉も備わっていて厳しい冬も暖かく過ごせたそうです。

が、この独房は有料で、2週間の収容で庶民の1年分の給与相当の金額だったそうです。

ちなみに2016年の日本の平均年間給与は422万円なので、独房は月額850万のお家賃ということに…

 

 

屋根裏部屋

屋根裏部屋では実際に刑罰が課せられていました。

死刑判決の受刑者は寝台に固定され、心臓にハンマーが振り下ろされたそうです。

その話を聞いた瞬間、ツアー参加者全員が無言になりました…。

 

 

 

 

拷問部屋

半地下にある拷問部屋は内装がタイル張りになっています。

その理由が飛び散った血液やらの掃除がしやすいように…、とのことです。

公共トイレの床がタイル張りなので同じで、水で丸洗いできるようになっています。

当時、拷問はあまり一般的ではなく最小限に制限されていたらしいですが、酷い拷問を受けていた人がいたことは事実でした。

 

 

監獄博物館には様々な拷問コレクションがあり、漫画の世界でしか見たことのない拷問器具が数多く展示されており、ものによっては触る事も可能です。

歴史の負の部分がそのまま残されている博物館はヨーロッパに多いように思います。

ものすごく生々しい博物館なので、お子様連れには全くお勧めできませんのでご注意ください。

 

Museum de Gevangenpoort 概要(2017年4月現在)
火〜金:10〜17時、土日:12〜17時(月曜休館)
€10.00
ミュージアムカード可
Buitenhof 33, 2513 AH The Hague, オランダ
gevangenpoort.nl

 

オランダのおすすめ美術館・博物館
【ダッチデザイン】MVRDV設計の真紅の礼拝堂・スキーダム市立美術館
ロッテルダムのお隣町のスキーダム。現代アートの宝庫のスキーダム市立美術館がリニューアルオープンしました。18世紀の建物にコンテンポラリーアートのギャップ萌えできる美術館です。エントランスのシンクの礼拝堂はMVRDVデザインです。
【アムステルダム】旧ガス工場でプロジェクションマッピング鑑賞・イマーシブアートの美術館
プロジェクターマッピングが大好きな筆者が今年一推しのイマーシブアート。19世紀の旧ガス工場を改装した大空間に最先端のプロジェクターと心地よい音楽で異世界へと導いてくれる魅惑のアートセンターがオープンしました。
オランダ産チーズを詳しく学べるアルクマールのチーズ博物館
チーズの名産地アルクマールのチーズ博物館ではオランダ産チーズの歴史や加工方法などを学習することができます。映像を見ながら、またはゲームをしながら学べる体験型の博物館になっており、建物前の広場では金曜日にチーズマーケットが開催されています。
【アムステルダム】ネコに出会える猫ミュージアム KattenKabinet
猫好きが猫好きのために創設しちゃった施設ですが展示品はユニークでオリジナリティーが高いです。猫の絵画や写真、ポスターや置物、招き猫まで展示されています。20世紀頃に描かれたと思われるポスターなどのグラフィック作品はとても魅力的です。
【アムステルダム】ネズミの家ギャラリー・ミニチュアドールハウスのMuizenhuis
かわいいネズミさんのドールハウスが展示されているギャラリーは見学無料です。ネズミのサムとジュリアの本を作成するために作られたミニチュアは、ネズミの世界の物語がたくさんつまっています。Het Muizenhuisはアムステルダムで人気のギャラリーです。
【ダッチデザイン】MVRDV設計の世界初・公開型収蔵庫 Depot
オランダを代表する設計集団MVRDVの最新建築Depot Boijmans(デポ・ボイマンス)がオープン!美術館ではなく美術館の収蔵庫を見学できる世界初の施設。大釜な見た目の外観とは異なり内部は騙し絵のような空間が広がっています。
【ヨーロッパ史】アンネ・フランクの15年間の短い生涯
ドイツで生まれたアンネは5歳の時にオランダへ移住し、13歳からの2年間は隠れて暮らしました。生前最後の半年間はホロコースト(強制収容所)での厳しい生活を虐げられ、最後は誰にも看取られずに15歳の時に伝染病で命を落としました。そんなアンネの生涯をまとめました。