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【ダッチデザイン】Benthem Crouwel Architects設計のオフィスビル Goede Doelen Loterijen

オランダのデザイン
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Benthem Crouwel Architectsは、1979年に設立されたオランダの建築設計事務所で、オランダ国内の美術館や空港施設など幅広く手掛けています。

Benthem Crouwel Architectsは、アムステルダムの急速に発展するZuidas地区(ビジネス街)に放置された空ビルを、サスティナブル建築として甦らせました。

 

 


<photo credit: https://worldarchitecture.org/>

もともと別々の物件のオフィスに散らばっていたGOEDE DOELEN LOTERIJEN(Dutch Charity Lotteries)の600人の従業員が、同じオフィスで仕事ができるように、ホームとなるオフィスビルの設計です。

このオフィスは、サスティナブル性の高い建物である必要がありました。
この会社にとって、サスティナブル性をコアバリューの1つとする重要な条件だったためです。

 

 


<photo credit: https://worldarchitecture.org/>

Zuidas地区は建設ラッシュが続き、緑地の少ないビジネス街です。
従業員達はこの新しいオフィスに公園のような自然を感じられる空間を希望し、その願いを満たすために建物全体が公園の中に居るような、天気の良い日は木漏れ日を感じれる空間を生み出しました。

また既存の建物の上に新しい大屋根をかけ、建物と大屋根の間のスペースに屋上庭園とバルコニーのスペースを取り、グリーンゾーンとしています。

 

 


<photo credit: https://worldarchitecture.org/>

細長い木の形をした柱が大小各3本ずつの系6本で大屋根を支えています。
この大屋根には光沢のあるアルミ板が計6800枚施されており、太陽の光を反射させ建物内の壁や床に木陰のような効果を生み出し、森の中の雰囲気を演出しています。

 

新しい建物を設計する代わりに既存の建物をベースに改装・増築し、かつ最先端の技術を取り入れることにより、Goede Doelen Loterijenの新オフィスは、オランダを代表するサスティナブル建築となっています。

その技術が集結しているのが大屋根で、949個(2400m2)のソーラーパネルを設置し、また雨水も収集し屋上庭園用の散水、スプリンクラー、トイレへと利用されています。

既存建物が解体された時の廃材は再利用されており、また今回の工事に新しく使用された全ての材料は将来再利用できるようになっています。

この建物はBREEAM(建物環境性能評価)の「優秀」評価を受けており、サスティナブル・リフォーム建築の先駆者となっています。

 

Goede Doelen Loterijen
用途:オフィスビル
竣工:2018年
所在地:Beethovenstraat 200, 1077 WZ Amsterdam