ダム広場に位置する新教会が建てられたのは600年前のことです。
15世紀のアムステルダムは町の拡大、市民の増加に伴い、その当時あった教会 Oude Kerk(アウデ・ケルク, 旧教会)では教会員に対応しきれないということで建設されました。
アムステル川の東側に旧教会があったため、新教会が建てられたのは川の西側。
西側のエリアが、当時のニュータウン的な場所だったこと、また新しい教会ということで新教会と名称がつき、今でも呼ばれています。
またこの新教会の土地は、当時リーダー的な存在だったらしいウィレム・エッゲルト(Willem Eggert)さんの土地で、もともとは果樹園だったそうです。

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新教会は1421年と1452年の2度にわたり都市火災により損傷を受け、その後1645年に3度目の火災を受け、建物はほぼ完全に焼失してしまいました。
その後ゴシック様式で再建されたものの、老朽化等により1959-1980年に大規模な改装工事が行われました。
この改装工事は思った以上に予算がかかり、教会を運営する費用が賄えず、しばしば閉館せざるおえない状況でした。
そこで教会を常に開館するために国家財団が確立され、所有権はプロテスタント教会からNationale Stichting De Nieuwe Kerk(国家財団)に移されることになりました。

peetje2 NewKingWillemAlexander&QueenMaxima via photopin

ゴシック様式の荘厳な新教会は、オランダの王立教会でもあり、国王の戴冠式も行われます。

現オランダ国王のウィレム・アレクサンダー王が新教会で戴冠したのは2013年の4月30日とわりかし最近の出来事でした。

 

公的行事がない日は教会内を見ることができます。
新教会ではコンサートや展示会など様々なイベントが常に行われており、教会というよりも美術館に近い位置付けだと思います。

館内は旧教会と同様に石造の柱と木造の天井、巨大なパイプオルガンにステンドグラスと、とても旧教会と似ており兄弟教会みたいな印象を受けます。

新教会にパイプオルガンが最初に取り付けられたのは1650年頃だったと考えられています。その頃、プロテスタントでは音楽は思考を惑わす罪な存在と考えられていました。それに対して政府は音楽の教育的価値を強調し、新教会を音楽堂とするほど毎日コンサートを開き、音楽の素晴らしさを広めていったそうです。その頃の名残もあり、新教会では現在でも定期的にコンサートが開催されています。

新教会のステンドグラスは古いもので17世紀中頃のもの、新しいもので2005年に設置されたものがあります。その時代ごとの背景がデザインに反映されているのが特徴的だと思います。

その他にも、17世紀に活躍した軍人で、旧オランダ紙幣の肖像画となったMichiel de Ruyter(ミヒール・・ラウター)の棺や記念碑、choir screen(合唱スクリーン)と呼ばれる金ピカのパーティション、大規模改装工事前のものと思われるフレスコ画などが見ることができます。

 

Nieuwe Kerk概要(2017年8月現在)
10〜17時(祝日やイベント等で休館することがあります。)
€10.00
ミュージアムカード可
Gravenstraat 17, 1012 NL Amsterdam, オランダ
Nieuwe Kerk