<Reference:Google Map>
オランダ第5位の人口をようする都市、Eindhoven(アイントホーフェン)は、オランダ南部を代表する工業都市として栄えており、世界的に知られる電機メーカー・フィリップス社や、トラックメーカー・DAFトラックの本社があります。

Eindhovenという名前の由来は諸説あります。
もっとも知られているのは、
Eind(「最後」または「終わり」を意味する)と、
hoven(hove)(ここでは地元の領主が民間人(農民など)に賃貸する「土地の一部」を意味する)、
の2つの単語からきており、「この地域の最後まで残った土地」といったような意味だと考えられています。



Eindhovenの歴史
<Reference:1583年のアイントホーフェン・Wikipedia>
アイントホーフェンの歴史は13世紀ごろに小さな城壁都市として始まったと考えられています。
16世紀には度々スペインに侵略され、家屋の倒壊や大火災が幾度となく起こりました。

17世紀、1629年に当時のネーデルラント連邦共和国(現オランダ)の一部となったあとも、フランスのナポレオン軍の侵略により街は多大な被害を被っています。

それまで小都市だったアイントホーフェンが大きく成長を遂げたのは19世紀に入ってからになります。
産業革命により運河、道路、鉄道が建設され、各都市への交通ルートが整備されたのです。
ちょうどその頃アイントホーフェンに創設された電球ソケット製造業者のフィリップス社が、各都市への販売により業績を上げ、創立30年後には電球の欧州各地への販売に成功し、世界の大企業へと成長しました。


20世紀初頭にはトラックを始めとする自動車製造業も盛んになり、DAFトラックもこの街で創業しました。

第二次世界大戦では大被害を受け、当時の家屋や歴史的建造物の多くは失われてしまいました。
戦後の都市開発により、新しい市役所が建てられ、大規模な住宅地の整備、大きな空港も建設されたのは、フィリップスやDAFトラックの貢献が大きく、多くの産業施設や工場、研究所などが建設され、都市経済を動かす要となったのです。
アイントホーフェンにあるデザイン学校Design Academy EindhovenとGerrit Rietveld Academieも都市の発展に影響を与えており、世界的な有名デザイナーを育て、文化や芸術の分野でも評価の高い都市へと成長しています。

Design Academy Eindhovenを1955年に設立したのは、これまたフィリップス社の創業者一族。
アイントホーフェンをデザイン・シティーへと導いたのもフィリップスの力だったのです。

今ではオランダ最大のデザインイベントDDWの開催都市となり、街中にはアートや建築の見所があるダッチデザインシティーの1つです。




Eindhovenのデザインスポット

Philips Museum

<photo credit: Ron Theunissen Philips Museum Eindhoven via photopin (license)>
アイントホーフェンにはフィリップス社の博物館があり、世代を問わず楽しむ事ができます。
ここでは創業時代の電球工場の様子や、懐かしさを感じる90年代のデザイン家電、最新のテクノロジーなどを体感する事ができます。
アイントホーフェンにお立ち寄りの時はぜひ立ち寄りたい場所の一つです。

Philips Museum 概要(2018年9月現在)
火〜日:11〜17時
€9.00
ミュージアムカード可
Emmasingel 31, 5611 AZ Eindhoven, オランダ
Philips Museum

 

Van Abbe Museum

<Reference:Rijksdienst voor het Cultureel Erfgoed>
近代絵画を代表するピカソやモンドリアンの作品から、ウォーホルなどの現代アートまで600点以上を展示している、アート好き必見の美術館です。

Van Abbe Museum 概要(2018年10月現在)
火〜日:11〜17時
€12.00
ミュージアムカード可
Bilderdijklaan 10, 5611 NH Eindhoven, オランダ
Van Abbe Museum

 

Flying Pins

<photo credit: Bruce Stokes Mars Attacks via photopin (license)>
大きなボーリングのピンの屋外オブジェ、Flying Pinsは彫刻家のClaes OldenburgとCoosje van Bruggenによってデザインされ、2000年5月31日に公開されました。
オブジェの高さは一番高いところで8.5メートルあり、ボールの直径は約6.7メートルもあります。
製作費用は約110万ユーロだそうです。

Flying Pin 概要(2018年10月現在)
住所:John F Kennedylaan 2, 5612 AB Eindhoven, オランダ

 

Evoluon

<photo credit: Lorenzo Bl Strike! via photopin (license)>
UFOの円板型の建物、Evoluon(エフォルオン)。
もともとは科学博物館だった建物が、現在はカンファレンスセンターとして利用されており、1,500名を収容するイベント会場としても使われています。
こちらの設計にはフィリップスのアイディアが元になっているそうです。
ドーム部分は直径77mの鉄筋コンクリート造で、そこに使われている鉄筋はトータルで169kmとのこと。
造形も造りも見ごたえのある建物です。

Evoluon 概要(2018年10月現在)
住所:Noord Brabantlaan 1A, 5652 LA Eindhoven, オランダ
Evoluon

 

Hovenring

<photo credit: edwin.hoek DSC_8537 via photopin (license)>
この壮大な円形の橋は、歩行者と自転車用のドーナツ型歩道橋。
直径72mのドーナツ型歩道橋を支えているのが、パイロンと呼ばれる中央に立つ高さ70mの柱。
パイロンからは直径5cmの鋼製ケーブルが24本伸びており、その鋼製ケーブルによって巨大なドーナツ型のコンクリートデッキを釣り上げているのです。
建設費用はなんとなんとの、€630万(8億円以上)。
夜はライトアップもされており、計算されたイルミネーションと造形美とがとても美しいです。

hovenring 概要(2018年10月現在)
住所:Grasdreef 1, 5658 HX Eindhoven, オランダ
hovenring

 

The Blob

アイントホーフェンの旧市街にある商業施設、The Blob。
駅前広場に面するこの建物は人目を惹きつけるアイキャッチャーな建築です。
イタリア人建築、Massimiliano Fuksasにより設計された有機的な形状の建物は、地上5階建てのコンクリート造で商業施設や会議場の用途を持つ複合施設です。
スチールとガラスのトラスファサードが特徴的で、滑らかで湾曲した外観は派手な見た目だけではなく、内部のいたるところに自然光が取り入れられるように設計されています。
The Blobのお隣には地下駐輪場の入口トンネルがあり、このトンネルも同時に設計・建設されています。

The Blob 概要(2018年10月現在)
住所:Emmasingel 11, 5611 AZ Eindhoven, オランダ

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